外資系で働く
- 2017.12.05
- 外資系で働く

外資系で働いていて、疑問に思うこと、こんなはずじゃなかったと思うことなどを、自分の経験からまとめてみました。
「そうそう!」と思う方も、「自分の会社は違う!」と思う方も、ご参考にしていただければ幸いです。
- 1. 業務範囲が曖昧
- 2. 引継ぎがない
- 3. マニュアルがない
- 4. スピードが速くてついていけない
- 5. 何を求められているのかがわからない
- 6. 英語のミーティングに参加する
- 7. 英語のミーティングをファシリテートする
- 8. 英語を上達させるには?
- 9. メールで返信が返ってこない
- 10. 英語のメールをどう書くか
- 11. 英語のレポートをどう書くか
- 12. 自分の業績を上手にアピール
- 13. 上司に評価されない
- 14. 外資系での社内政治をどうするか
- 15. 360度評価で評価されない
- 16. インド人と働く
- 17. 中国人と働く
- 18. アメリカ人と働く
- 19. 外人に「わかってもらう」ことを期待しない
- 20. 新しい会社と成熟した会社の違い
- 21. 同僚との付き合い方
- 22. 上司、同僚の仕事の仕方を受け入れる
- 23. 「ダイバーシティ」の考え方
- 24. 適切な自己主張をする
- 25. プロジェクトにアサインされたら
- 26. グローバル・プロジェクト
- 27. 外人との意思疎通
- 28. 自分のやりたい仕事に近づく
- 29. 主体的に働くとは?
- 30. 外資系で求められるリーダーシップ
- 31. 自分の強みをどういかすか?
- 32. 専門のスキルをどう磨くか?
- 33. お給料は会社と個人の契約?
- 34. 同じ仕事をしていると、お給料があがらない?
- 35. トラブル続き・・トラブルにどう対応するか
- 36. 器用貧乏にならないために
- 37. リストラされた人の仕事を引き継ぐ
- 38. リストラにあったら
- 39. 悪い評価をされて退職をにおわされたら?
- 40. 降格人事をされたら?
- 41. 部署が縮小されたら(経理などのバックオフィス)
- 42. 上司が外人になったら
- 43. 仕事のできない上司の下で仕事をする
- 44. 会社にいきたくなくなったら
- 45. うつ状態になってしまったら
- 46. 将来のやりたいことと、現在の仕事を結び付ける
- 47. ストレス過多がとれない
- 48. 働き方をどうするか(フレックス、Work from Homeをどう使うか)
- 49. 自己啓発は何をすべきか
- 50. 将来の目標をどうもつか
- 51. 他の部署への異動は?
- 52. 個人評価とチームではたらくことの考え方
- 53. 部下に仕事をまかせられるか?
- 54. 知識で勝負?
業務範囲が曖昧
一般的に外資系では日本の企業よりも自由裁量の範囲が大きくなります。そのメリットと表裏一体のデメリットが業務範囲に明確な線引きがないことなのかもしれません。現状を分析し、自分の責任範囲を明確化していき、上司とも話し合っていきましょう。
引継ぎがない
外資系では、自分で仕事をしていく姿勢が重要です。「引継ぎがないから仕事ができない」は通用しません。引継ぎがないのであれば、「誰に聞いたらわかるのか」を考えましょう。もし、誰もわからないようであれば、上司に助けを求め、自分が考えるやり方でやってもよいかどうかの判断を仰ぎましょう。
マニュアルがない
外資系では、自由裁量が大きいため、前任者がマニュアルを作成せずに業務を行っていて、マニュアルがない場合があります。この場合は、自分でマニュアルを作成する覚悟でやりましょう。この際、マニュアル作成に時間がかかるようであれば、事前に上司にその旨を伝えておきましょう。
スピードが速くてついていけない
外資系の新興企業は、日本企業に比べると、意思決定から実行までの数倍のスピードを求められる場合があります。全てのことを、自分の今までのやり方でやろうとすると、ついていけません。現状を分析し、優先順位をつけ、必ずしも自分でやる必要がない場合は人にまかせるなどの工夫をしましょう。
何を求められているのかがわからない
外資系では、コミュニケーションが重要です。「忖度」や「空気を読む」より、実際に口頭で、又は、メール等でコミュニケーションをとって、相手の考えを知り、自分の考えを伝えましょう。何度かやりとりするうちに、相手の考えがわかれば、自分がやるべきこともわかってくるはずです。
英語のミーティングに参加する
英語を使って仕事をするのは、外資系企業に就職する理由のひとつ。積極的に参加しましょう。英語が苦手な方は、会議の最初に自己紹介をする、会議中にひとつ質問をすることを目標にしましょう。質問をするのが苦手な場合は、答えがわかっていることを質問してみるのもひとつの方法です。
英語のミーティングをファシリテートする
英語に100%の自信がない場合は、念入りに準備を行いましょう。アジェンダはもちろんのこと、議論の内容についても、メールで事前に議論の大筋を説明しておく、発言者に根回しする、等の工夫をしておきましょう。英語で内容がわからない場合は、発言を途中でやめさせる等、常に主導権を持って、会議を進めましょう。
英語を上達させるには?
英語の上達には、実践が不可欠です。日本語が話せる外国人とも、なるべく英語で話しましょう。また、「チャット」で英語を使うのも、限られた時間で英語を考えるため、たいへん効果的です。文法、スペルの間違いを気にせず、実践あるのみです。自分で勉強する場合は、ビジネス英語の本を音読するのが効果的です。
メールで返信が返ってこない
外資系では、皆、忙しいために、メールの返信が返ってこないことがあります。メールの返信をしてくれない相手を責めるのも、自分のメールがよくなかったのか悩むのも止めましょう。ある程度の時間をおいて「返信が必要な旨」を明記し、再度、メールするか、緊急の場合は、直接、電話等で確認しましょう。
英語のメールをどう書くか
英語のメールは、結論から、簡潔に書くことが必要です。宛先(ひとり)を明確にし、何を、いつまでに、どのように、等5W1Hがわかるように書きましょう。短い文で、改行を有効に使い、読みやすいように心がけましょう。開いたときに画面1ページ以上の長いメールは、皆、読まないので避けましょう。
英語のレポートをどう書くか
英語のレポートも、メールと同じように結論から書きましょう。フォーマットが決まっている場合はそれに従いますが、自分で独自の雛形を作っておくと便利です。例えば、1段落目はサマリー、2段落目~4段落目までが、論拠の説明を3つ、そして5段落目で、もう一度サマリーを書くなど。
自分の業績を上手にアピール
外資系では、自分の業績を上手にアピールすることが重要です。上司も忙しかったり、他の業務を持っていたり、あなたの仕事ぶりを逐一見ているわけではありません。問題が起こったときにどのように解決したか、他の部署の人達との連携(感謝された、プロジェクトなど)を、さりげなく常に上司に知らせておきましょう。
上司に評価されない
あなたの評価は、100%上司が左右します。外資系では、仕事のパフォーマンスが重視されますが、その仕事のパフォーマンスを評価するのは、上司です。上司に評価されない場合は、冷静にその理由を分析しましょう。自分のアピールが足りないのか、上司の期待が違うところにあるのか、又は、上司との間に感情的な確執がないかなど、その分析を踏まえて、次の評価に向けて作戦を練りましょう。
外資系での社内政治をどうするか
外資系では、もし昇進したいのであれば、日本企業以上に社内政治は重要です。直属の上司、その上の上司とのよい関係がなければ、昇進はあり得ません。ある程度、年功序列や決められた試験等によって昇進する日本企業より厳しいものがあります。自分の会社での目標と、自分の許容範囲を見極めて、戦略を立てましょう。
360度評価で評価されない
最近は360度評価を取り入れている企業が増えています。上司の評価は絶対ですが、同僚や部下の評価も重要です。他人の評価に振り回される必要はありませんが、評価が悪い場合は、自分の態度を振り返りましょう。外資系は日本よりもフラットな組織、フランクな関係なので、自分が誰に対しても公平な態度か、上から目線のことはないか、見直しましょう。
インド人と働く
特にITの世界では、インド人と働く機会が増えています。開発部隊をインドにオフショアリングしていたり、米国本社のIT部門のほとんどがインド人という場合もあります。国民性の違いを理解しましょう(競争社会、自己主張が強いなど)。インド人の特性を理解したうえで仕事をしないと、感情論となり人間関係がもつれる場合があります。
中国人と働く
日本人の中には、中国人に対して偏見を持っている人が少なくありません。中国という国に対する自分の考えを、一緒に働いている中国人に当てはめるのはやめましょう。中国の方々を一人一人見れば、日本人と同じように、個性もあれば得手不得手もあります。英語が話せる中国人であれば、英語でやり取りするのも対等の立場になれてよいかもしれません。
アメリカ人と働く
アメリカ系の企業で働いていると、アメリカ人が意思決定をする場面が多くなるかもしれません。そして、そのアメリカ人に日本の立場、日本の商慣習や考え方を理解してもらうのは至難のわざです。どこまで、アメリカの意思決定に従い、どこまで許容するのか考えましょう。日本の立場が理解されないからと言って、無視することはできないからです。
外人に「わかってもらう」ことを期待しない
日本人同士であれば、空気を読んだり、「あ、うん」の呼吸があるかもしれませんが、外国人にそれを期待するのはやめましょう。逆にいうと、日本人も彼らから見ると、不可解なのです。できるだけ、多くコミュニケーションをとり、意思の疎通をはかりましょう。一番悪いパターンは、「わかってくれない」といって、相手を遠ざけてしまうことです。
新しい会社と成熟した会社の違い
外資系の会社といっても、国籍、業界、成熟度の違いなどによって、企業文化、企業風土が異なります。成熟して日本に定着している会社は、日本の企業に近いものがあります。逆に新しい会社、インターネット系の会社は、日本の企業に比べると、意思決定から実行までのスピードがとても速いです。走りながら考える、という感じです。日本の会社でも同じですが、会社の文化、風土に合わせて、ある程度、自分を適応させていく必要があります。
同僚との付き合い方
外資系の付き合いは、日本企業よりもドライだと言われています。歓送迎会などの飲み会も、お酒抜きのランチで済まされる場合もあります。社内の人間関係などの情報量は減りますが、会社にどっぷりとつからずに、ワーク・ライフ・バランスを追求するのにはよい環境だと考えましょう。どのような付き合い方が自分に合っているのかを見極め、仕事の人間関係が全てにならないよう注意しましょう。
上司、同僚の仕事の仕方を受け入れる
外資系では新卒採用は少なく、ほとんどが専門性を持った人たちの中途採用となります。前職がどんな会社だったのか、日本企業だったのか、外資系だったのか、同じ業界だったのか、などによって、それぞれの考え方、仕事の仕方は異なります。自分の仕事の範疇に無駄に踏み込まれたくなければ、同僚の仕事のやり方にも敬意を払いましょう。
「ダイバーシティ」の考え方
「ダイバーシティ」とは、「女性活用」ということではなく、「多様性」を意味します。企業にとっては、「多様な人材を受け入れること」それによって、環境に柔軟に対応し、新しい価値を生み出し、企業を成長させると考えられています。基本は、あなたの隣の人とあなたとの違いを受け入れることです。それが、自分が成長し、企業も成長する原点となります。
適切な自己主張をする
仕事上では、「言わなくてもわかってくれるだろう」、「誰かが見ていてくれるだろう」は、ほとんど通用しません。自分の思っていることをちゃんと言葉にして伝えることが重要になってきます。「アグレッシブ(攻撃的)」ではなく、「アサーティブ(積極的)」に自己主張をしましょう。
プロジェクトにアサインされたら
プロジェクトの途中からアサインされる場合は問題が少ないかもしれませんが、最初からアサインされた場合は、「何も決まっていない」「体制が整っていない」場合が多々あります。外資系はスピードを重視する場合があるからです。でも、プロジェクトにアサインされるのは、実力が認められているということ、又、今後のキャリアにとってもプラスになります。不平不満を言うのではなく「何が足りないか」「何が必要か」「今できることは何か」等を冷静に考えてアクションをとりましょう。
グローバル・プロジェクト
外資系で働くからには、グローバル・プロジェクトへの参加は重要なオポチュニティとなります。自分が日本の代表として参加するのなら、なおさらのこと。英語が得意、不得意は置いておいて、自分が日本の利益を守る代表者として、何をプロジェクトに伝えるべきかを考えましょう。また、英語が不得意な場合は、どう伝えるのか、も重要になります。電話会議で十分な発言ができない場合は、事前にメールで伝えるなど、戦略を練りましょう。
外人との意思疎通
コミュニケーションにおいて、言語の果たす役割がすべてではないと言われています。ボディ・ランゲージや表情もコミュニケーションのツールとなります。言語によるコミュニケーションができれば、それにこしたことはありませんが、言語が不得手でも、積極的にコミュニケーションをとりましょう。同じ会社で、同じ目標に向かっているのであれば、真摯に向き合えば、通じるものがあるはずです。
自分のやりたい仕事に近づく
自分のジョブ・ディスクリプションも曖昧。組織の体制も整っていない。それは、逆に、自分にとってはチャンスかもしれません。自分のやりたいことを上手に主張しましょう。例えば、経理でルーチンしかやってこなかったとしても、決算や、税務、英語でのレポート作成などにチャレンジできるチャンスかもしれません。
主体的に働くとは?
外資系では、日本の企業よりも主体的(自律的)に働くことが求められます。上司の指示に従っているだけでは評価されないこともあります。自分で考え、何がチームにとって、ひいては会社にとって良いことなのか、広い視野で考えましょう。これは、自分が上司になったときのシュミレーション(模擬実践)でもあります。
外資系で求められるリーダーシップ
リーダーシップは、リーダーだけに求められる資質なのか❓いいえ、違います。外資系では、社員全員にリーダーシップを求める会社もあります。リーダーシップとは、組織をまとめ、その目標に向かって行動すること。上司に言われたことをするだけではなく、いかに自分が組織に貢献するか、という視点にたって行動することは、将来の自分のキャリアにも必ず生きてきます。
自分の強みをどういかすか?
自分の弱点を克服するのか、自分の長所を伸ばすのか。外資系では、ある程度の自由裁量が認められることが多いため、自分の長所で勝負をかけるのが効果的です。短所は最低限ミスを犯さない程度に引き上げ、自分の長所を見極め、それを日常業務の中で使えるように戦略を考えましょう。
専門のスキルをどう磨くか?
外資系では、終身雇用ではありません。定年までの間に、何回か転職するのが一般的です。会社にたよるのではなく、自分のスキルは、自分で磨きましょう。そのためには、自分がやりたいと思う仕事をゲットする、自分が学びたいと思うセミナーがあれば、会社負担で参加させてもらう、など積極的に行動することが必要です。1年後、あるいは何年か後に転職することを考えて、自分のキャリアを磨きましょう。
お給料は会社と個人の契約?
外資系では、お給料は会社と個人の契約です。個人が会社に提供したサービスに応じた報酬が払われると考えましょう。(個人の立場は会社より弱いので、対等とは言い難いですが。)会社にもよりますが、「お給料をもっと上げてほしい」と交渉ができるのであれば、それを最大限に活用しましょう。転職の際、「前職の給与」というのが評価される場合もありますので、できるのであれば、給与を上げる努力をしましょう。
同じ仕事をしていると、お給料があがらない?
最近は、「同一労働、同一賃金」ということで、経験を積んでもお給料があがらないという現象が起きています。本人は、「経験を積むことにより、早く処理ができる=経験に価値がある」と思いがちですが、会社にとっては、例えば、誰がやっても経費精算、間違いなく早くやるのがあたりまえ、といった感じです。このような状況に陥った場合は、どうすれば、認められるのかを考え、それに沿った仕事をすることも大切なのかもしれません。
トラブル続き・・トラブルにどう対応するか
「また、トラブル・・」仕事にとらぶるはつきものです。日本企業であれば、上司にお伺いをたてて、上司の指示通りにトラブルに対処、ということになりますが、外資系では、自分でトラブルを解決する必要があります(トラブルの大きさにもよりますが)。自分の責任で招いたトラブルでなければ、トラブルはチャンスです。トラブルを自分で解決するよう努力しましょう。そして、トラブルが解決できた暁には、さりげなく上司にアピールしておきましょう。
器用貧乏にならないために
仕事ができる人のところに、仕事は集中します。それは、他の人から認められているということでもあるのですが、毎日、毎日、トラブル対応、ということにもなりかねません。他人から感謝され、承認されるのはうれしいことではありますが、それが、自分のキャリアにとって、どんな意味を持つのか考えましょう。いいように使われるのではなく、将来に役立つキャリアを積む必要があります。
リストラされた人の仕事を引き継ぐ
あの人が急にこなくなった。そして、あの人の仕事が自分に回ってきた。今まで、やったことがない仕事。引継ぎもない。・・・、こんな場合は、慌てず、騒がず、自分にできることは何かを考えましょう。上司だって、あなたができないことはわかっているはず、でも、会社として、誰かをその仕事にアサインする必要がある。その責任を自分一人ではかかえこまず、上司や同僚も巻き込みましょう。
リストラにあったら
「リストラ=自分の人生にとってマイナス」という評価をするのは辞めましょう。リストラにあって、それが転機となり成功した人もたくさんいます。「リストラ」は会社を辞めることになった、という事実。その後の人生がよければ、リストラに感謝。その後の人生が転落人生だったら、リストラを恨む。その評価は、今ではなく後に下されます。
悪い評価をされて退職をにおわされたら?
いくら外資系とはいえ、日本では労働基準法が適用されるので、即、解雇ということにはなりません。会社に残りたければ、組合(会社外の組合も含めて)等に助けを求めるのもひとつの手段です。現在は、解雇されるのも、年齢的、又、会社の戦略的な要素があるので、社会的に、一概に、マイナスとはみなされないことは覚えておきましょう。
降格人事をされたら?
降格されても会社に残りたいかどうか、自分に聞いてみましょう。降格されたということは、会社はとりあえず解雇の意思はないと思われるので、それを受け入れるのも、受け入れないのもあなた次第。受け入れて、次の職場を探すなど、時間稼ぎをするのもよいでしょう。自分に落ち度のない場合は、それを客観視して、無用に落ち込んだりするのは辞めましょう。
部署が縮小されたら(経理などのバックオフィス)
「正社員から派遣社員へ」、又は、「ハイコスト・カントリーからローコスト・カントリーへのシフト」ということで、日本のバック・オフィスが縮小される傾向があります。それでも、「日本人の正社員」にしかできない仕事はあるはず。そこで生き残っていくのか、それとも、転職するのか、それとも、これを機に、キャリアチェンジするのか。どれを選択するにしても、現状分析し、戦略を立てましょう。
上司が外人になったら
外資系であれば、上司が外人になる可能性は多い。何もわからない外人が、日本にきて、わけのわからないことを命令する・・・。そんな状況になったら、緊急課題として、上司を理解するところから始めましょう。上司だって、自分の理解できない慣習がある日本に戸惑っているはず。上司を拒否するのではなく、まずは、自分が上司のために何ができるのかを考えましょう。
仕事のできない上司の下で仕事をする
日本企業でも、仕事のできない上司は悩みの種。外資系では、実質的な評価が上司の一存(に近い形)で決まるから、どう付き合っていくのかは、悩みの種。ここは、長期的な視点から今の自分を考えましょう。「今、現在」という視点から見たら我慢ができない上司でも、「自分のキャリア」から見たら、使える部分がきっとあるはず。しかも、その上司もどこかが認められてここまで来たのだろうから、よい部分を認める努力をしましょう。
会社にいきたくなくなったら
毎日、毎日、仕事に追われ、許容量を超える仕事を押し付けられ、人間関係もドロドロ、会社に行くのがおっくうで、なんとなく体調も悪い気がする、という状況になったら、自分を大事にしてあげましょう。自分でなくてはできない仕事なのかを考え、そうでなければ人に振り、自分の体を休ませましょう。今日、会社に行くことが重要ではなく、継続して仕事をすることのほうが、はるかに重要だと、自分に言い聞かせましょう。
うつ状態になってしまったら
家族に、「大丈夫?」といわれたら、自分の体調を見直しましょう。自分で解決しようとせずに、周りに助けを求めましょう。家族、友人、コーチ、心療内科、精神科。助けを求めることは、恥ずかしいことではありません。仕事は自分がいなくても回りますので、長期的な視点にたって、今、心身を休めましょう。家族がいない人は、自分で自分をいたわり、特に、周りに助けを求めましょう。
将来のやりたいことと、現在の仕事を結び付ける
今の仕事が、自分にふさわしい仕事なのかどうか? この仕事は天職か? 多くの人が、現在の自分の仕事に満足できず、又、現在の仕事の人間関係に疲れています。視点を変えて、今の自分の仕事が将来のキャリア、自分の夢にどう結びつくのかを考えましょう。5年後、10年後の自分は、今の自分に感謝するのか、それとも今の自分に不満をもつのか。将来から現在を見る、という視点の転換で、今の状況が変えられるかもしれません。
ストレス過多がとれない
休日は、何もやるきがしない、自分が怒りっぽいような気がする、人に当たってしまう、等々、ストレスが溜まっているのかなあ、と自分自身で思うときは❓根本的な原因を解決することも大切ですが、その他、自分が没頭できることをする、他人に聞いてもらう、など自分なりのストレス解消法を探しましょう。深呼吸、瞑想など、身体的な動作をすることでストレス解消できる方法もあります。
働き方をどうするか(フレックス、Work from Homeをどう使うか)
外資系では、フレックス・タイム、家で働く、などの制度が充実されている会社も多いです。部署ごとに、どのようにその制度を利用するかは異なりますので(例えば、社外からの電話を受ける仕事)、その部署のルールを確認したうえで、使える制度は上手に利用しましょう。
自己啓発は何をすべきか
外資系では、「何事もなく定年まで勤め上げる」のは、前例がない限り、難しいかもしれません。自分が、いつでも他の会社に転職できるように、自分の価値を常に確認しておく必要があります。社会で求められる経験、知識は常に変化しています。自分が、「ガラパゴス」状態にならないように気をつけましょう。本、社外のセミナーや公開講座で学ぶこともよいですし、社外での人脈作りも検討してみましょう。
将来の目標をどうもつか
外資系では、「ひとつの会社で定年までつ勤め上げる」のは難しいかもしれません。その場合、今の仕事と自分の将来はどう結びついているのかを考えておくのは、重要なことかもしれません。今の仕事は、将来の仕事への通過点という位置づけに過ぎないのかもしれないからです。現在の仕事を、将来にどう生かしていくのか、将来の仕事を考えた時に、今の経験がどう役にたつのか、を常に考えることは、日本企業より不安定さの勝る外資系企業では必要不可欠です。
他の部署への異動は?
外資系企業の場合、原則、既に専門分野を持っている人材、として採用されているので、人事決済によって他部署に異動になることは、まずありません。他の部署へ異動するには、本人の希望によります。この際、細かい規定がある会社もあります。(同職務レベル、上司の同意が必要など)。ただ、同じ会社の他部署へ異動するのは、他社への転職と比べてリスクが少ないため、やりたい仕事があれば検討の価値はあります。
個人評価とチームではたらくことの考え方
外資系は、個人主義と思われがちですが、チームで働くことも大切です。個人でできることは限られていますし、チームで大きな成果をあげれば、それだけ会社に貢献できるからです。ただ、会社の評価制が、個人の実績のみにフォーカスしている企業もあります。個人の実績と、チームの実績。個人がある程度の評価を受けられるという前提で、外資系でもチームで実績を出すことを優先したほうが、将来への展望が開ける可能性大です。
部下に仕事をまかせられるか?
「自分でやったほうが早いし、確実だ」と思うかもしれませんが、自分でできる範囲は限られています。日本企業の数倍のスピードが求められる外資系。優先順位をつけ、いかに周りの人を巻き込んでいくか、いかに他の人達に仕事を振っていくか、を考えることも重要です。他人に仕事をまかせるほうが大変、だけど、他人を信頼しつつ、進捗チェックも怠らない、というリーダーとしての度量の大きさが求められます。
知識で勝負?
自分の知識を部下には教えない、というリーダーがいます。知識量で部下と張り合うのか?でも、部下が20歳代、30歳代の若者であれば、彼らの知識の吸収量には、いずれ勝てなくなるでしょう。40歳を超えたら、知識ではなく、そのほかの自分の強みで勝負していく必要があります。経験に基づく分析力、コミュニケーション能力、判断力、決断力など。知識は、惜しみなく他の人に教え、自分はもう一段上にたって、知識だけではない自分の強みで勝負しましょう。
このほかに、疑問、質問などがある方、もっと詳しく知りたい方は、お問い合わせページからお願いします。
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